Tr-pc土留
Tr-pc土留の概要
本工法は、プレキャストコンクリートパネル(以後PC土留パネルと呼ぶ)と杭基礎を合成させたプレキャストコンクリート土留(以後PC土留と呼ぶ)です。 杭の効果により転倒や滑動を防ぎ、PC土留パネルと心材により高い剛性と靭性を確保出来ることから倒壊を防ぎ、人命を守る(脆性的な破壊モードにならない)ことを目的として開発したPC土留です。
PC土留の基礎構造は、下図に示すように、コンクリート又はモルタル補強体又は柱状改良杭の中心に鋼管杭を挿入した杭部とPC土留パネル直下の地盤支持力により支持する基礎構造です。PC土留パネルと杭部は、空隙部分にグラウトなどを充填することで相互を接合しています。PC土留パネルと杭部の合成により、鉛直支持力と共に水平地盤反力を有効に利用できるディティールとしています。
PC土留は基礎の底版が小さいことから、近接した建物や配管に対して干渉しないことや、基礎を構築する必要がないため、工期を短縮できるとともに、熟練工を必要としないなどの特徴を持つ工法です。