地盤とは?
地盤という言葉は良く聞きますが、建築物建設を行うときに用いる場合は、建築物が建つ地表面のことを指します。地盤が安定をしていなければ、地盤の上に建つ建築物に有害な影響が出てしまいます。よって、地盤の安定は重要な設計要素となります。
しかし、地盤は自然に形成されたものと人工的に形成されたものがあるうえに、形成された経歴によって大きな差があります。自然に形成された地盤においては、硬い地盤や軟弱な地盤があり、そのうえに人工的に手を加えられたりする人工地盤は、均一で良好である地盤は多くありません。利便性が高く、比較的に軟弱な地盤の多い平野部に人口が集中することで、昔では建築物建設に適さなかった湿地や水田、池などの場所を宅地化して利用されるケースが多いです。
建築物建設を行う場合は、そうした実情を踏まえて、地盤の状況を適切に調べる必要があります。また、地盤状況が軟弱である場合は、建築物に影響が及ばないような地盤対策を実施することが重要となります。
地盤関連 | 告示1793号(昭和55年建設省告示第1793号)による区分、第一種地盤(硬い地盤)・第二種地盤(中間の地盤)・第三種地盤(軟弱な地盤) |
地盤の変状としては、土の圧密による地盤沈下・盛土や埋め土などによる体積圧縮沈下・滑りによる沈下・液状化による地盤沈下・水浸沈下などがあります。 | |
沖積層:日本各地の平野部でみられる。→軟弱な地盤が多い | |
洪積層:火山灰堆積物などで古い時代ほど強い。→ローム層などで、地盤は硬く良好な傾向がある。 | |
軟弱な地形区分例:後背湿地・谷底低地・おぼれ谷・埋没谷・堤間低地・潟湖跡・三角州 | |
良好な地形区分例:段丘・台地・ローム台地・扇状地・自然堤防 | |
注意が必要な人工地盤:盛土地盤・軟弱地盤の新規盛土地盤・埋め戻して日が浅い軟弱地盤・切土盛土混在地盤・軟弱な部分の層厚が異なる地盤 | |
注意が必要な土:腐植土・飽和砂質土 |
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